プロフィール 鈴木舞

b_0074 EDIT_S

神奈川県出身。東京藝術大学附属高校、同大学を卒業。ローザンヌ、ザルツブルグ、ミュンヘンで研鑽を積み、ディプロマ、ドイツ国家演奏家資格を取得。

使用楽器は、株式会社atsumariを通じて貸与されている1682年製ニコロ・アマティ “Grand Amati”。ストラディヴァリウスを含む「三大銘器」のひとつに数えられる歴史的名器である。

在学中より国内外でリサイタルやコンサートに出演し、ソリストとして欧州、中央・東アジア、南米など世界各地でリサイタルやオーケストラに招かれツアーを行い、サントリーホール、リマのサンタ・ウルスラ・オーディトリアム、ミュンヘンのヘラクレスホールなど、世界各地の名だたるコンサートホールで演奏している。

2005年大阪国際音楽コンクールグランプリ、2006年、高校二年生で日本音楽コンクール第2位、翌2007年チャイコフスキー国際コンクール(ロシア)最年少セミファイナリスト、2011年アンリ・マルトー国際コンクール(ドイツ)ファイナリスト、2013年ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)優勝、オーケストラ賞。オルフェウス室内楽コンクール(スイス)優勝。2016年スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)第2位。2018年コープ ミュージックアワード室内楽コンクール(イタリア)第2位など、数々の国際コンクールで受賞を重ねている。

これまでにニコラス・ミルトン、ヨルマ・パヌラ、イヴァン・レプシッチ、フィリップ・ベラン、小林研一郎、円光寺雅彦、飯森範親、金聖響らの指揮で、読売日響、東響、日本フィル、東京シティフィル、山形響、日本センチュリー響、名古屋フィル、広島交響楽団、神奈川フィル、スイス・ローザンヌ室内管、フィンランド・クオピオ響、チェコ・モラヴィアフィル、ドイツ・ホーフ響、クロアチア放送響、ザグレブ・ゾリステン等と共演。

リサイタルや室内楽においても活動の幅は広く、ピアニストの實川風や川口成彦とのリサイタルシリーズをはじめ、Kian Soltani、阪田知樹、萩原麻未各氏とも共演。また、邦楽や日本の伝統文化とのコラボレーションにも積極的に取り組み、日本舞踊の五耀會、尾上流・尾上菊保氏との共演のほか、胡弓奏者・高橋翠秋、箏奏者・米川敏子各氏とのアンサンブルも高い評価を得ている。

宮内庁主催 皇居桃華楽堂での御前演奏会に出演、シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティストに選出。サントリーホールや王子ホールをはじめとする主要ホールで公演を行っている。

在ドイツ日本国総領事館、在チリ日本国大使館、在日スイス大使館、在日イスラエル大使館など大使館・公的機関主催の公式行事や文化交流イベントに出演し、愛知万博や大阪・関西万博でもコンサートに出演するなど、国際親善の分野にも貢献している。

近年は、日本演奏家コンクールや日本クラシック音楽コンクール等の、コンクールの審査員も務める。

録音は、東京交響楽団と収録した《ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲》第3楽章および《マスネ:タイスの瞑想曲》が日経ミュージックセレクションCD「モーニング・イン・クラシックス」に収録された。デビューCD「Mai Favorite」に続き、2025年にはピアニスト福原彰美とのデュオ「レ・ゼール」でアルバム『翼』をリリースしている。

これまでに文化庁新進芸術家海外研修制度(2012–13年度)、ローム ミュージック ファンデーション奨学生(2015–16年度)、ドイツ・メニューイン財団「ライブ・ミュージック・ナウ」奨学生(2017–19年度)に選出。2025–26年度(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化支援事業」登録アーティスト。

メディア出演も幅広く、NHK「つながるテレビ@ヒューマン」、朝日放送「ABCフレッシュコンサート」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、インターネットラジオOTTAVA「Radio ぶらあぼ OTTAVA Aria from TENNOZ TMMT Studio」、全国FM放送協議会(JFN)系列「Memories & Discoveries」、テレビ東京「土曜名馬座」、そして朝日放送「芸能人格付けチェック」などにも出演している。

これまでに山下美音理、渡辺亜美、若林暢、清水高師、ピエール・アモイヤル、インゴルフ・トゥルバン各師に師事。

Repertoire list

Bach: Violin Concerto No. 2
Beethoven: Violin Concerto
Dvořák: Violin Concerto
Glazunov: Violin Concerto
Lalo: Symphonie espagnole
Mendelssohn: Violin Concerto
Mozart: Violin Concerto No. 3, 4, 5
Paganini: Violin Concerto No. 1, No 2 “La Campanella”
Prokofiev: Violin Concerto No. 1, 2
Saint-Saëns: Violin Concerto No. 3
Shostakovich: Violin Concerto No. 1
Sibelius: Violin Concerto
Tchaikovsky: Violin Concerto
Vieuxtemps: Violin Concerto No. 5
Vivaldi: Four Seasens, Violin Concerto RV356
Wieniawski: Violin Concerto No. 1, 2